キューバと俺 

キューバの虜になった大学生。

“俺は「外国人」なんか、この国では”

こんにちは。ただ今苦しんでおります、ちぇかしです。

 

留学開始から1ヶ月が経つということで、と言いつつ別に総括した訳でもない記事を書きます。

 

 

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今までも海外に旅行に行った際に自分が外国人であることはよく実感した。プラスでもマイナスの意味でも。でもキューバでは、自分が外国人である事を良いように捉えられたためしがない。こんなことを言うと「お前の国では、欲しいものも手に入れられて、したいこともできて、言いたいことも言えるじゃないか」とキューバ人からお叱りを受けるかもしれない。(今の日本の状況ではそのお叱りにも反論できるかな⁉︎)

しかし、前回来た時とは違い、こっちで生活しそれに伴う人間関係を作ろうとするとかなりの精神力が試される。

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具体的にキューバ人と外国人を分かつものとしてまず最初に来るのが“お金”。

日本では金持ちなんかの部類に到底入る事は出来ないが、キューバでは、まずこの地にやってきたという事実だけで金持ち認定される。ここに来るために日本で色んなことを犠牲にしようが彼らにとっては知ったこっちゃない。私は日本で学生なのに3つもバイト掛け持ちしてたと言っても、日本でそんなんなんか⁉︎と驚かれはするが、

「まぁ、こっちではそれだけ働いても海外に行くには何十年かかることやら。笑」

で終わり。

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なにが言いたいかというと、外国人としてキューバにいるとみんな金持ちなんです。したがって値段も外国人と地元の人で違うんです。

1番わかりやすいのがタクシー。

地元の人が乗るタクシーに乗ろうとすると、まずぼったくりの値段が提示される。(地元民が15cup=約60円のところ5cuc=約530円くらいで言われることもある。運転手によっても違うが。)

もうぼったくったきた時、後ろに乗ってるキューバ人クスクスわろてんもん。

そんな感じでぼったくってきたら乗らへんを繰り返すと集合に遅刻するから諦めてボッタくられることもしばしば。

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公共交通機関のバスもまた“外国人”であることを思い出させる。

時刻表なんかなく1時間待つこともよくある公共バスは市民の足のためいっつもドアからはみ出そうなくらい混んでる。常に都心メトロ朝7時を体験できる。そんな状況では列なんてもんはない。

*(公共バスは距離に関わらず乗車料金約1.5円)

はみ出すギリギリで乗れてホッとしてたら後ろからオッサンが私をどかして入ってきて誰かが降りないとバスが出発できない状況に。誰がどう見てもそのオッサンが降りるべきやのにそんな奴に限って「おい、チーノ!降りろ!」

*キューバではアジア人全員チーノ=中国人

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この時初めてマジでキレてしまったが、バスが発車できないため仕方なく降りた。(この後愚痴を聞いてくれたおばちゃんと仲良くなれて怒りは収まった。)

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CUP払いの地元レストランでもお釣りが足りてないことがしばしば。確実にわざと計算を間違えている。

*キューバには通貨が2つあり一般的に

地元民はCUP で外国人がCUC

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キューバでは、確かに外国人からの収入は大きな国の収入源なので外国人の私がキューバ人の生活に入り込みすぎるのは良くないかもしれない。しかし、学生であるおかげで一時的な住民としてキューバ人と同じ権利も持ち、この地に住んでいる以上は彼らのように生活をしないと、外国人値段を受け入れ続けるのはかなり生活費がきつい。

それと単純に外国人とキューバ人というふうに分かれられるのは寂しい。経済状況を考えれば当たり前だけどそう感じてしまうんです。

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1ヶ月住んでしまうと、5cuc=530円くらいのモヒートを安いと言って飲んでる日本人観光客が自分たちとは違う世界に住むのかというくらいにこっちの生活に標準が合ってきた。それなのに、彼らキューバ人からすると何年住んでようが見た目は初めての滞在の観光客と同類のため値段も跳ね上がる。

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お金のことをとやかく言い過ぎに聞こえるかもしれませんが、お金以上に決して変わることができない外国人としての自分の立ち位置にもがき苦しんでいます。

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この苦しみは物の値段だけでなく友情関係においてもっと強く感じることになり、これが前回の投稿で書いたことに繋がるわけです。

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てことで、9月前半かなりのペースで走ったのですが色んな現実問題と語学の壁にぶち当たって絶賛下り坂な気分。

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ただ、現地にいる多くの外国人としての苦しみを早い時点で様々な外国人の友達と共有できたのは良い経験やと思う。