Amigo(友達)とは何なんや。
Amigo(友達)とは何なんや。
—“What is friendship in Cuba”
題名から「あー、こいつキューバで結構病んでるな。」とちょっとでも思われた方や心配された方、キューバに来て励ましに来てくださいね。往復10万くらいのチケットもありますよ。
っていう冗談は置いといて(来て欲しいのはほんま、いやかなり本気。)
ちょっとこっち来てからの思いや葛藤を久しぶりに文字に起こしておこうと思います。
一年ぶり2回目のキューバ、空港に着いて次から次へとタクシーの運転手が声をかけて来るのを見て「ついに来た」と思った。
カサ(安宿)に着いて早速、オレンジの蛍光灯に包まれた夜のハバナ市内に足を運ぶと、あちらこちらに捨てられたゴミから漂う悪臭と蒸し暑さ。キューバの良さをみんなに伝えるために植え付けた輝いたキューバのイメージが一瞬で消えた。
「これから、ここで住むんか〜。結構えぐいかもしれんな。」心の声は嘘はつけへん。
今回のキューバ留学は“観光でキューバと日本を繋げる”というテーマのもと留学奨学金をもらって来ている。
色々目標があるが、個人的に重要な1つは不思議だらけのキューバ(人)を知ること。
適切な答えかどうかわからへんけどしいて言うなら
平等である事が幸せという考えで成り立ってる国。なんかな?
国が経済を管理していて約9割くらいが公務員。資本社会といえばの株式会社はない。一時は政治家と清掃員の給料の差が6倍しかなかったような社会。医療費と教育費は無償。
去年この情報を頭にキューバに乗り込んだ。「金持ちにはなれへんけどホームレスで苦しむ事もないし、日本やアメリカとかの先進国にある勝者と敗者に分けられるような社会にはない良さが社会主義のキューバにはあるんかな〜。」って。
でも現実は違う。
医者や弁護士よりもタクシー運転手の方が何倍も給料が高く、裏でビジネスをしている人の方が良い生活をしていた。
「あれ、矛盾してません?」
しかもラテンの陽気な性格のキューバ人!みたいなのもなんかちゃうぞ〜。.
大体、観光本やテレビで見る陽気な感じな人は観光客相手に商売している人が多い。(もちろん全員がそうじゃないからね。)
自分から話しかけた方が、仲良くなりやすい。
それでも仲良くなれたかなと思ったら金銭的な目的やったり、こいつは絶対金目的やと思ったら逆に奢ってくれるみたいな人もいる。 .
そう、キューバ人との距離感がマジで掴みにくい。
これは俺だけじゃなくて何年も住んでた何人かの日本人も同じ事を言ってた。
近寄りすぎても遠ざけすぎてもあかん。
外国人である俺とキューバ人との間にはかなり複雑で大きな隔たりがあるんやなと正直思ってしまった。 .
政治も文化も社会も経済的状況も違う中、本当の友情とは何んなんやろ。
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そう考えた時、友情関係が成立するには経済的にお互いがある程度同レベルである事が暗黙の前提になってるという現実に出会った。
実際、今ある程度信用できるキューバ人の友人は海外を経験してたり、外国人と結婚してたりしてキューバではある程度お金を持ってる人たち。
そんな中で結婚式に招待してくれて一年の付き合いがある友人の一言は強烈やった。
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「キューバで完全に人を信用する奴はただのアホや。」 友達の目の前で言うことではないやろと思ったけどこれがそこに住む人の本音なんやろな。
じゃあ日本では? .
日本では経済的状況は同レベルじゃなくても人生において欠かせない大切な友達がいる。違いはなんや。
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まぁ、まず一緒にいた時間の長さが違うのは当たり前として、他の要因は、経済レベル自体が違い過ぎるということとキューバに生まれ育った者しかわからへん価値観があるからやと今の時点でそう思う。
まぁそんなわけで、今回のレポートはかなり現実的でネットやテレビの観光情報みたいにキラキラした観光地キューバを紹介するのとは真逆の事を書いたわけです。笑
でも最後に1つ言えるのは、この“人”の本質的な部分を考えさせてくれるのがキューバに惹かれる理由の1つなんかとは思う。(さすがにキューバ擁護しすぎやし、ただのドMやん。いや否定できひんかも笑笑)
あー、キューバにはもちろん綺麗なビーチ、クラシックカー、時間の止まったような世界観、美男美女が観れるという観光地として来る理由はめちゃあるので気軽に来て欲しい!!🙋♂️👍
. (全然宣伝になってる気がしいひん。)
でますますキューバに行く気をなくすきっかけになってしまったかもしれへん💩
*注意
まだまだキューバのごくごく一部しか見ていないし、このレポートはいち外国人の僕のキューバに対する思いなんで「へ〜、そうなんや」くらいに思っておいて下さい。キューバに対するイメージは実際に自分の目で見て感じてください。